園芸用語
カリウム
別名: カリ / 加里 / K / potassium
肥料の三要素の一つで、水分調節、酵素反応、茎葉や根の健全な生育に関わる養分です。
定義
カリウムとは、窒素・リン酸と並ぶ肥料の三要素の一つで、肥料ラベルでは一般に三番目の数値で示される養分です。植物体内の水分調節や多くの酵素反応に関わり、茎葉、根、果実の健全な生育を支えます。
土質との関係
- 砂質土では水とともに流亡しやすく、不足へ傾く場合があります。
- 粘土質や有機物の多い土では比較的保持されやすくなります。
- 土中での移動が小さいため、元肥では根域へ混和する方法が検討されます。
- 過剰施用は他の陽イオン性養分とのバランスを崩す可能性があります。
葉縁の褐変や生育停滞だけでカリウム不足と断定はできません。水分障害、根腐れ、塩類濃度、pH不適合でも似た症状が出るため、土壌診断と栽培履歴から原因を切り分けます。
養分バランスの考え方
カリウムは気孔の開閉や細胞の浸透圧調整を通じて、植物の水分利用に関わります。窒素やリン酸のように植物体を構成する役割とは性質が異なりますが、いずれも単独で多く与えればよいものではありません。生育量、収穫による持ち出し、土壌の保持力を合わせて施用を判断します。
カリウムが多すぎると、マグネシウムやカルシウムの吸収との釣り合いを崩すことがあります。症状だけで不足を決めず、土壌検査と使用した肥料の成分表示を確認します。追肥では一度に濃く与えず、根が乾燥や塩類集積で傷んでいないかも観察します。