園芸用語
モッコウバラ
別名: 木香薔薇 / ロサ・バンクシアエ / Rosa banksiae / Lady Banks' rose
中国南部原産で、春に白または淡黄色の小花を房状に咲かせる常緑性のつるバラ。
定義
モッコウバラ(学名:Rosa banksiae)は、中国南部を原産とするバラ科バラ属の常緑性つる植物です。一般的なつるバラと比べて枝にトゲがほとんどなく、春に直径2〜3cmほどの白または淡黄色の花を房状に咲かせます。一季咲きで、生育旺盛なため、フェンスやアーチなど十分な広さと強度のある支持物へ誘引して育てます。
主な特徴
- 花期:日本では主に4月〜5月に開花します。
- 樹形:自力で支持物に絡みつかないため、枝を結び留める誘引が必要です。
- 枝の扱い:主枝を水平または斜めに配置すると、複数箇所から花茎が立ち上がりやすくなります。
- 剪定:前年までに伸びた枝に花を付けるため、樹形を大きく整える剪定は花後に行います。
- 管理:根付いた庭植えは乾燥が続く場合を除いて頻繁な水やりを必要としません。
フェンス仕立てでの活用
フェンス仕立てでは、太い主枝を上へ直立させるより、横または斜めに広げて固定することが花数と被覆の均一さにつながります。生長した枝葉には重さと風圧がかかるため、細いラティスではなく、株の成長後も荷重を支えられるフェンスやワイヤーを用います。枝を強く締め付けず、太る余地を残して結束することも重要です。
剪定と年間管理
開花が終わった5月〜6月ごろに、混み合う枝、枯れ枝、交差枝を整理し、長すぎる枝を配置し直します。夏から秋に翌春の花芽が形成されるため、冬の強剪定は花数を減らす原因になります。冬は枯れ枝や支持物から外れた枝を整える程度にとどめます。早春の芽出し時と花後には、生育状態を確認しながら緩効性肥料を使いますが、過肥は避けます。