庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

自家不和合性

別名: 自家不結実性 / 自家不稔性 / self-incompatibility / self-sterility

自分または同じ品種の花粉では受精しにくく、相性と開花期の合う別品種を必要とする性質です。

定義

自家不和合性とは、自分の花粉や同じ品種の花粉が雌しべについても、正常な受精・結実につながりにくい性質です。甘果オウトウにはこの性質を持つ品種が多く、実をつけるには、遺伝的な相性があり、開花期も重なる別品種を受粉樹として近くに植える必要があります。

受粉樹選びの条件

  • 別品種であること:同じ品種を2本植えても、自家不和合性は解消できません。
  • 開花期が重なること:花粉を受け取れる時期に、相手品種も開花している必要があります。
  • 交配相性があること:開花期が同じでも、親和性のない組み合わせでは結実しません。
  • 花粉が運ばれること:ミツバチなどの訪花昆虫や、筆を使った人工授粉が必要です。

家庭栽培での判断

庭やベランダに1本分しか場所がない場合は、自家不和合性品種より、自家和合性が明記された品種が現実的です。2本以上置ける場合でも、好きな品種を無作為に組み合わせるのではなく、苗木販売者や品種資料の受粉相性表を確認します。「結実性が良い」「豊産性」という説明だけでは、自家和合性の証拠にはなりません。