庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

ゼリスケープ

別名: 乾燥地植栽 / 省水型ランドスケープ / 節水型の庭 / xeriscaping

地域の気候と敷地条件に合う植物、水分要求で分けた植栽、効率的な灌水、マルチなどを組み合わせて水の使用を抑える景観設計。

定義

ゼリスケープ(xeriscaping)は、地域の気候と敷地条件に適した植物選び、水分要求が近い植物のグループ化、効率的な灌水、土壌管理、マルチを組み合わせ、水の使用を抑えながら機能する庭をつくる景観設計です。単に乾燥地風の植物を並べる様式ではありません。

主な構成要素

  • 敷地の把握:日照、土質、排水、斜面、既存樹木の水分要求を確認します。
  • 植物の選定:地域の環境に適応し、成長後の大きさと必要水量が合う植物を選びます。
  • ハイドロゾーニング:必要水量が近い植物を同じ灌水区画にまとめます。
  • 効率的な灌水:活着までは根域に水を届け、定着後は季節と生育に応じて量を減らします。
  • マルチの利用:植物の性質に合わせて有機質または砂利を使い、蒸発や土の締まりを抑えます。

日本の庭での考え方

日本でドライガーデンに応用する場合は、夏の乾燥だけでなく梅雨や冬の湿りも考慮します。乾燥に強い植物でも、排水が悪い場所では根や株元が傷みやすいため、植物名だけで判断せず、雨後の水の残り方を確認することが重要です。宿根草を使う場合は耐暑性と耐寒性も照合し、地域で越年できる種類を選びます。

よくある誤解

  • 「水やりが一切不要」:乾燥に強い植物も、植え付け後の活着期には十分な水分が必要です。
  • 「砂利を敷けば完成」:排水、土壌、植物の水分要求、既存樹木への給水を一体で設計する必要があります。
  • 「乾燥に強い植物なら何でも混植できる」:必要水量が異なる植物を同じ区画に植えると、どちらかが過湿または水不足になりやすくなります。