園芸用語
マルチ
別名: マルチング / 敷きわら / mulch
土の表面を有機物や資材で覆い、蒸発・雑草・表土の劣化を抑える管理方法です。
定義
マルチは、土の表面を樹皮、落ち葉、堆肥、わら、砂利などで覆う管理方法です。直射日光や風が土へ直接当たるのを抑え、水分の蒸発、雑草、表土の締まりを軽減して、灌漑で与えた水を根域に保ちやすくします。
主な種類
- 有機質マルチ:樹皮、落ち葉、堆肥、わらなどで、分解に伴って土へ有機物を加えます。
- 無機質マルチ:砂利や石などで、分解しにくく景観を保ちやすい材料です。
- シート資材:土を面で覆い、雑草と蒸発を抑えます。
水やりとの関係
マルチの下は表面が見えにくいため、表材だけで乾きを判断せず、下の土へ指を入れて湿りを確認します。厚く敷きすぎたり、幹や茎へ密着させたりすると、通気不足や過湿を招くことがあります。点滴チューブはマルチの下に配置すると、水を土へ直接届けやすく、チューブのずれも抑えられます。
材料選びと敷き方
有機質の材料は時間とともに分解するため、厚さと状態を定期的に見直します。砂利などの無機質材料は長く残りますが、落ち葉や土が混じると雑草が根付きやすくなるので表面を清掃します。どの材料でも幹や株元へ盛り上げず、空気が通る間隔を残します。
マルチは土壌水分の変動を緩やかにしますが、排水不良そのものを解消する資材ではありません。灌漑の吐出口を覆いの下に置く場合は、目詰まりや漏れを目視できるよう点検位置を決めます。土が十分湿っているときは、表面が乾いて見えても追加の水やりを控えます。