庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

ゾーニング

別名: 庭のゾーニング / 空間区分 / zoning

庭を用途と条件ごとの区域に分け、隣接関係と動線を整理する空間計画です。

Definition

ゾーニングとは、庭を食事、遊び、家事、移動、鑑賞、収納などの用途や、日照・水分といった環境条件ごとの区域に分け、互いの位置関係を決める計画です。区域を色分けした概略図を作ることで、細かな素材や植物を選ぶ前に空間の骨格を確認できます。

主な区域

  • 滞在ゾーン:テラス、ベンチ、芝生など、座る・遊ぶ場所です。
  • 移動ゾーン:玄関、勝手口、駐車場、物置を結ぶ園路です。
  • 作業ゾーン:物干し、水栓、コンポスト、園芸用品の収納をまとめます。
  • 鑑賞ゾーン:室内や道路から見える植栽とフォーカルポイントを置きます。
  • 緩衝ゾーン:隣地や道路との間で、目隠しや音・風の調整を担います。

計画の進め方

まず家族が庭で行う行為を書き出し、頻度と必要な広さを整理します。次に室内の出入口、駐車位置、水栓、排水先など動かしにくい条件を図面へ置きます。その後、関係の深い区域を隣接させ、実際の移動順に線を引いて交差や遠回りがないかを確認します。

活用例

キッチンに近い場所へ食事用テラスを置き、その近くに道具収納と水栓をまとめると、準備と片付けの動線を短くできます。子どもの遊び場は室内から見通せる位置に置き、車の動線とは分けます。鑑賞用の植栽帯は、通行の妨げにならない境界側へ寄せると役割が明確になります。

よくある誤解

ゾーニングは庭を壁で細かく仕切ることではありません。舗装の切り替え、植栽の高さ、家具の向きなど、緩やかな境界でも区域は表現できます。区域を増やしすぎると一つひとつが狭くなるため、優先順位の低い用途は兼用させます。