園芸用語
侵食防止マット
別名: 植生マット / 法面保護マット / 天然繊維ネット / erosion control blanket
植物が定着するまで斜面の裸地を覆い、雨滴と表面流から土を保護する資材です。
定義
侵食防止マットとは、種子や苗の根が斜面へ定着するまで、地表を一時的に覆って土壌侵食を抑える資材です。ジュート、コイアなどの天然繊維で作るネットやマットは、土へ密着させて固定し、その隙間から植え付けます。時間とともに分解する製品は、定着後に回収しにくい急斜面で使いやすい一方、勾配や流量に合わない製品を置くだけでは水の集中を止められません。
選定のポイント
- 素材:分解性、耐久期間、植物が通過できる網目を確認します。
- 固定:上端を確実に納め、アンカーピンの本数と間隔を製品仕様に合わせます。
- 地表密着:浮きや隙間があると、その下へ水が入り土を削ることがあります。
- 排水:マット上へ集中流が入らないよう、斜面上部と下部の水の流れも確認します。
使い方の例
苗を植える斜面では、先に多年生雑草を除き、土を整えてからマットを敷設し、切れ目や網目から苗を入れます。種子を使う場合も、発芽前の裸地を雨滴から守る役割があります。植物が根付くまでの補助材であり、亀裂や湧水がある斜面の構造的な補強材ではありません。
よくある誤解
- 誤解:プラスチックネットなら長持ちして安心 → 分解しないネットは露出や草刈り機への巻き込みが問題になる場合があります。
- 誤解:敷けば排水対策は不要 → 表面流が集中すれば、マットの下や端部から侵食することがあります。