園芸用語
壁面緑化
別名: グリーンウォール / 垂直緑化 / 緑の壁 / green wall / vertical greening
建物や独立した垂直面を植物で覆い、景観・日射遮蔽・緑量を確保する緑化手法です。
定義
壁面緑化は、建物の外壁、塀、フェンス、独立した垂直基盤などを植物で覆う緑化手法です。地面からつる植物を登らせる方法、上部から下垂させる方法、植栽済みのユニットを壁へ設置する方法があり、植物の登はん特性と支持構造を組み合わせて計画します。
主な方式
- 直接登はん型:付着根や吸盤を持つつる植物を壁面へ直接登らせます。外壁の状態と撤去時の影響を事前に確認する必要があります。
- 補助資材型:ワイヤー、メッシュ、トレリスへ巻き付き型のつる植物を誘引します。壁面との距離を確保しやすく、成長方向も調整できます。
- 下垂型:壁面上部のプランターから枝葉を下へ垂らします。上部での灌水と剪定の作業性が設計条件になります。
- ユニット型:植栽基盤をパネル状に配置します。施工直後から緑量を確保しやすい一方、潅水設備と植え替え計画が欠かせません。
植物選定の軸
植物は、日照、風、根域、水やり方法、必要な被覆速度、常緑性、剪定頻度から選びます。巻き付き型には細い支持材、付着根型には登はん可能な面が必要です。高い壁を短期間で覆う目的だけで生育の速い種類を選ぶと、雨どい、窓、隣地への侵入を抑える管理負担が増えます。
家庭の小規模な壁面では、外壁へ直接付着させず、点検できる距離を空けたワイヤーやトレリスへ誘引すると、植物と建物を分けて管理しやすくなります。株元には植え付け、灌水、剪定のために手を入れられる空間を残します。
活用シーン
壁面緑化は、庭の塀やフェンスの修景、ベランダの緑のカーテン、建物外周の緑量確保に用いられます。クレマチスのように葉柄で支持物へ絡む植物は、細い格子やワイヤーと組み合わせます。ヘデラのような付着根型とは支持方法が異なるため、同じ「つる植物」でも仕立て方を共通化できません。