園芸用語
F1品種
別名: F1種 / 一代交配種 / 雑種第一代 / F1 hybrid
異なる親系統を交配して得る雑種第一代で、初代の均一性や特定形質を利用する栽培品種。
定義
F1品種とは、性質の異なる親系統を交配して作る雑種第一代の栽培品種です。種袋では「F1」「一代交配」「交配」などと表示されます。初代は生育や収穫が揃いやすい一方、自家採種して得た次世代では遺伝的な組み合わせが分かれ、親と同じ形や味に揃うとは限りません。
固定種との違い
- 初代の揃い:F1品種は目的とする特徴を初代で揃えやすく、固定種は個体差が残りやすい傾向があります。
- 次世代の再現性:固定種は選抜と交雑防止を続ければ特徴をつなぎやすく、F1品種の次世代は分離します。
- 種の入手:同じ特徴を求める場合、F1品種は毎作、表示どおりの種子を購入するのが確実です。
自家採種するときの扱い
F1品種から種子を採ること自体と、次世代が親と同じになることは別問題です。観察目的で育てることはできますが、「同じ品種を再現する」計画には向きません。品種名、種袋の表示、採種した株の特徴を記録し、固定種の種子と混ぜないように保管します。
よくある誤解
F1品種は「発芽しない種」という意味ではありません。次世代でも発芽する可能性はありますが、形質が揃わないことが問題です。また、F1品種と遺伝子組換え作物は別の概念であり、交配育種による一代交配種を指します。