園芸用語
自然受粉品種
別名: 開放受粉品種 / 固定種 / open-pollinated variety
風や昆虫、自家受粉など自然な受粉で世代をつなぎ、選抜により形質が維持される栽培品種。
自然受粉品種
定義
自然受粉品種とは、風・昆虫・自家受粉などによって受粉しながら世代を重ね、選抜によって一定の特徴が保たれてきた栽培品種です。家庭菜園では「固定種」と呼ばれることが多く、自家採種した次世代でも親に近い特徴を期待しやすい点が、F1品種との大きな違いです。
主な特徴
- 種をつなぎやすい:適切な選抜と交雑防止を続ければ、翌年の栽培に自家採種種子を使えます。
- 個体差が残る:F1品種ほど発芽・生育・収穫時期が均一にならない場合があります。
- 選抜が必要:健康状態や収量だけでなく、味・形・熟期など、残したい基準を決めて採種株を選びます。
- 交雑の影響を受ける:同じ種の別品種が近くで同時に咲くと、次世代の特徴が変わる可能性があります。
自家採種での使い方
種袋の表示や販売元の説明で固定種・在来種・自然受粉品種かを確認します。採種する年は食用収穫だけを優先せず、複数の健康な株を採種用として残します。ひとつの株だけから種を採り続けるより、目的に合う複数株から採るほうが、品種内の幅を保ちやすくなります。
よくある誤解
自然受粉品種であっても、何もしなくても毎年まったく同じものができるわけではありません。天候、栽培環境、採種株の選び方、他品種との交雑によって見た目や収量は変わります。種子を保存するだけでなく、栽培中の観察と記録を続けることが重要です。