庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

輪作

別名: 輪作体系 / 作付けローテーション / crop rotation

異なる科や性質の作物を区画ごとに順番に育て、病害虫と養分利用の偏りを抑える作付け方法です。

定義

輪作は、異なる科や性質の作物を同じ区画で順番に育てる作付け方法です。特定の宿主を必要とする病原菌や害虫の増殖を抑え、根の深さや養分利用の違いを利用して土壌の偏りを小さくします。単に野菜名を変えるのではなく、科、病害虫、根域を基準に組みます。

組み立て方

  • 科を分ける:トマトの次にナスやジャガイモを植えると、同じナス科なので輪作効果は限定的です。
  • 病害虫を確認する:複数の科を宿主にする病原体や線虫では、非宿主作物や対抗植物を選びます。
  • 区画を記録する:植えた科、発生病害、資材、収量を年ごとに残します。
  • 狭い庭に合わせる:大型プランターへの切り替え、土の交換、接ぎ木苗も組み合わせます。

輪作だけで解決しない例

病原体が長期間残る場合や、排水不良、塩類集積、硬盤などが主因の場合は、作物を替えるだけでは改善しません。土壌診断と根の観察で原因を分け、必要なら土壌消毒、排水改善、施肥修正を先に行います。

記録の例

区画Aにナス科、区画Bにマメ科、区画Cにウリ科、区画Dにアブラナ科を置き、翌年に一つずつ移します。発病した区画は病名と作物名を記録し、同じ宿主を戻す時期を固定年数だけで決めず、病害の種類と土壌状態から判断します。