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園芸用語

生物的防除

別名: 天敵利用 / 生物防除 / biological control

天敵昆虫、ダニ、微生物、線虫などの生物を利用して害虫や病原体の密度を抑える防除法です。

定義

生物的防除は、害虫を捕食・寄生する天敵や、病害虫に作用する微生物・線虫などを利用して被害を抑える方法です。東京都産業労働局は、利用する天敵を農薬登録された生物農薬と、圃場や周辺に生息する土着天敵に分けています。

主なタイプ

  • 捕食者:テントウムシ類などがアブラムシ類を捕食します。
  • 寄生者:寄生蜂などが害虫の体内や卵を利用します。
  • 天敵ダニ:害虫となるダニ類やアザミウマ類を捕食します。
  • 微生物・線虫:登録された製剤として特定の病害虫に利用されます。

土着天敵を守る管理

土着天敵は害虫より殺虫剤の影響を受けやすい場合があります。広範囲へ一律散布するのではなく、発生部位を確認して局所対応を選び、必要な場合は天敵への影響が小さい選択性の高い薬剤を検討します。東京都の資料では、露地ナス圃場の周囲にソルゴーを植え、アザミウマ類の天敵であるヒメハナカメムシ類などを増やす例が示されています。

限界

天敵がいるだけで被害が必ず止まるわけではありません。害虫密度、気温、薬剤履歴、周囲の植生によって効果が変わります。家庭の庭では、観察、物理的除去、栽培環境の改善と組み合わせることで、生物的防除をIPMの一手段として使います。