庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

交雑受粉

別名: 品種間交雑 / 交雑 / cross-pollination

同じ種に属する異なる品種間で花粉が移動し、次世代の遺伝的組み合わせが変わる受粉。

交雑受粉

定義

交雑受粉とは、同じ種に属する異なる品種の間で花粉が運ばれ、受精することです。実を食べるだけなら問題が見えない場合でも、その実や株から採った種子を翌年育てると、親品種とは異なる形・色・味・熟期が現れる可能性があります。自家採種では、種子の純度を保つうえで重要な管理対象です。

起こる経路

  • 昆虫による送粉:ハチなどが別品種の花粉を運びます。
  • 風による送粉:軽い花粉をもつ作物では、周囲の栽培状況が影響します。
  • 人の管理:採種時の混入、ラベルの取り違え、種子の混合でも品種純度を失います。
  • 同時開花:近くの別品種と開花期が重なるほど、交雑の機会が増えます。

自家採種での防ぎ方

家庭菜園では、別品種との距離を取る、開花時期をずらす、防虫ネットで花や株を覆う、開花前に袋掛けする、人工授粉後に目印を付ける、といった方法を作物に合わせて選びます。必要な隔離距離は作物、周囲の花粉源、風向き、送粉昆虫の活動によって変わるため、一律の数字だけで判断しません。

注意が必要な作物

ウリ科やアブラナ科には品種間で交雑しやすい作物が多く、家庭菜園の限られた面積では距離だけによる管理が難しい場合があります。トマトは自家受粉しやすいものの、昆虫が別品種の花粉を運ぶ可能性は残ります。品種を確実につなぎたい場合は、栽培前に作物別の受粉様式を確認します。