園芸用語
ダリア
別名: テンジクボタン / 天竺牡丹 / Dahlia / ダリア属
キク科ダリア属の多年草で、塊根を形成し多彩な花形と花色をもつ園芸植物。
定義
ダリアは、地下部に肥大した塊根をつくるキク科ダリア属の多年草です。園芸では塊根を一般に「球根」と呼びますが、芽は塊根の胴体ではなく、前年の茎につながるクラウンに形成されます。そのため、繁殖用に分ける際は、塊根の大きさよりもクラウン、発芽点、折れていない首がそろっているかが重要です。
主な構成要素
- 塊根:炭水化物、水分、養分を蓄え、発根と発芽の初期を支える肥大部です。
- 首:塊根の胴体とクラウンをつなぐ細い部分です。ここが折れると、胴体が健全でも発芽できません。
- クラウン:前年の茎の基部にある膨らみで、発芽点が形成される部分です。
- 発芽点:新しい茎が伸び始める芽です。分球後の各片に少なくとも一つ必要です。
栽培での扱い
ダリアの塊根は凍結と過湿に弱いため、寒冷地では晩秋に掘り上げ、凍らない冷暗所で貯蔵します。春は遅霜の心配がなくなってから、発芽点を上に向け、塊根を横たえて植え付けます。植え付け直後に一度給水した後は、発芽まで過湿を避けると根腐れの危険を減らせます。
分球は、クラウンの発芽点が確認しやすくなる休眠末期に行う方法が分かりやすいです。清潔な刃物を使い、各片に健全な塊根、折れていない首、発芽点を含むクラウンを残します。茶色く変色した組織や腐敗部は健全部まで切り戻し、切り口を乾かしてから植え付けまたは再貯蔵します。
よくある誤解
- 塊根が大きければ必ず芽が出る:大きさだけでは決まりません。クラウンと発芽点がなければ発芽しません。
- 一つの塊根を中央で切れば増やせる:胴体だけを分けても増殖にはなりません。発芽点を基準に切り分けます。
- 植え付け後は毎日水を与える:未発芽の塊根は過湿で腐りやすいため、発芽までは乾き気味に管理します。