園芸用語
葉面施肥
別名: 葉面散布 / 葉面散布肥料 / foliar fertilization
水に溶かした肥料成分を葉へ散布し、確認された養分不足を補正する施肥方法です。
定義
葉面施肥は、水に溶かした肥料成分を葉へ散布し、葉面から吸収させる施肥方法です。土壌pH、過湿、低温などで根から特定の養分を吸収しにくいときに、確認された欠乏を短期間で補正する用途があります。通常の土壌施肥を全面的に置き換える方法ではありません。
適する場面
- 欠乏症状が確認されたとき:葉色や生育の変化だけで断定せず、可能なら組織分析や土壌診断で不足する養分を確認します。
- 土から吸収しにくいとき:高い土壌pH、過湿、低い地温などで微量要素を利用しにくい場合に検討します。
- 生育中の一時的な補正:土壌条件を直すまでの補助として使い、長期的にはpHや排水性など根域の原因を改善します。
散布時の注意
葉面施肥では、対応作物、希釈倍率、散布間隔を製品ラベルで確認します。濃すぎる液や吸収量を超える付着液が葉面で乾くと、濃度が上がって葉焼けにつながります。展着剤は液肥を葉へ付着させすぎる場合があるため、製品が求めていない限り機械的に加えません。
よくある誤解
「葉へかければ、株元へ与えるより常に効率がよい」とは限りません。窒素・リン酸・カリウムのように植物が多量に必要とする養分は、根からの吸収が基本です。葉面施肥は、微量要素不足など目的が明確な場面へ絞ると、過剰散布と葉の障害を避けやすくなります。