園芸用語
液体肥料
別名: 液肥 / 水肥 / liquid fertilizer
水に溶けた養分を生育中の植物へ補給する、速効性の高い追肥向け肥料です。
定義
液体肥料は、窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分が水に溶けた状態で供給される肥料です。株元へ灌水する希釈タイプのほか、薄めず使うストレートタイプや土へ挿すタイプがあります。効き始めが早いため、生育中に養分を補う追肥へ向きますが、製品ごとの希釈倍率と使用間隔を守る必要があります。
主な種類
- 希釈タイプ:原液を製品ラベルの倍率で水に薄め、ジョウロなどで株元へ与えます。濃度を調整しやすく、複数の鉢や花壇へ使いやすい方式です。
- ストレートタイプ:希釈せず、そのまま少量の鉢植えへ与えます。手軽な一方、植物に合わせて濃度を変えにくい特徴があります。
- さすタイプ:容器を鉢土へ挿して使います。手間を減らせますが、根の状態や用土の乾きに応じた量の調整が難しくなります。
- 葉面散布用:葉へ散布して特定の養分不足を補います。通常の株元施用の代わりではなく、必要性と対応作物を確認して選びます。
成分表示の読み方
液体肥料のラベルにあるN-P-Kは、窒素・リン酸・カリウムの配合割合を示します。窒素は茎葉、リン酸は根や花・実、カリウムは植物全体の健全な生育に関わります。ただし、数値が高い製品ほど万能という意味ではありません。育てる植物、生育段階、用土に元から含まれる肥料、置き肥との併用を確認して選びます。
活用シーンと注意点
液体肥料は、生育期の草花、野菜、観葉植物へ短い間隔で追肥したい場面に適します。休眠中、植え替え直後、根が傷んだ株、しおれている株へ機械的に与えると、土中の肥料塩類が増えて肥料焼けを招くことがあります。弱った株では施肥より先に、水分、日照、根詰まり、病害虫を確認します。