庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

高温ストレス

別名: 暑熱ストレス / 植物の高温ストレス / heat stress

植物が高温によって光合成・水分収支・生育を乱される生理的ストレス。

定義

高温ストレス(暑熱ストレス)とは、気温や土壌・培地の温度が植物の適温を上回り、光合成、水分吸収、呼吸、生育などのバランスが崩れる状態です。鉢植えでは限られた用土が外気や直射日光の影響を受けやすく、地上部だけでなく根域も急速に高温になります。

主な兆候

  • 日中のしおれ:葉から失う水分に、根の吸水が追いつかない状態です。夕方や早朝に戻る場合もあります。
  • 葉巻き・葉縁の乾燥:蒸散を抑えようとして葉が巻いたり、葉の縁から傷んだりします。
  • 落花・花数の減少:生存に必要な部分へ資源を回すため、つぼみや花を落とすことがあります。
  • 葉焼け:強光と高温が重なると、葉の一部が白化または褐変します。

鉢植えで起こりやすい理由

コンテナは用土の量が少なく、温度と水分が一日の中で大きく変わります。特に黒い薄手の鉢、コンクリート床に直置きした鉢、小さな鉢は熱を受けやすく、水切れも早まります。対策では葉だけを見るのではなく、鉢を床から離す、強い西日を避ける、用土の乾きを確認して朝に深く水やりするなど、根域の温度と水分を一緒に整えることが重要です。

管理の基本

高温期は、遮光、適切な水やり、風通し、マルチングを植物の性質に合わせて組み合わせます。しおれた株へすぐ肥料を与えたり、植え替えや強い剪定を行ったりすると負担が増える場合があります。まず半日陰へ移し、用土が乾いていれば涼しい時間帯に鉢底から流れるまで給水し、葉の張りや新芽が戻るまで待ちます。