イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーの違い:どっちを植える?
イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーの違いを、花姿・香り・開花期・耐暑性・耐寒性・梅雨対策で比較。地域と目的に合う苗がわかります。
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本記事について: 編集部がメーカー公表仕様・公的機関の資料・購入者レビューを突き合わせて選定した記事です。掲載製品の実機購入・テストは行っていません。
イングリッシュラベンダー 楽天AmazonYahoo! フレンチラベンダー 楽天AmazonYahoo!の違いは、香りと寒さに強いイングリッシュラベンダーに対し、フレンチラベンダーはウサギの耳状の花姿と相対的な暑さへの強さを持つ点です。寒冷地の地植えや香りの収穫ならイングリッシュ、関東以西で観賞を重視するならフレンチが基本。ただし、どちらも梅雨の過湿を苦手とするため、低く湿る花壇では鉢植えか高植えを選びます。
「フレンチなら初心者向き」と決めず、地域と排水条件で選びます。宿根草・多年草の庭づくり全体での宿根草の扱いと、ラベンダーの品種と庭での育て方も確認してください。
TL;DR:イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーはどっち?
イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーの二択なら、寒冷地・強い香り・ポプリ用途はイングリッシュ、暖地・花姿・寄せ植えはフレンチです。イングリッシュ系の主な開花期は4〜6月頃で、フレンチ系も4〜6月頃ですが、やや早く咲き始める傾向があります。どちらも乾燥気味の環境を好むため、梅雨に雨が集中する場所では品種名より置き場所を優先します。
選定基準
ラベンダーを選ぶ基準は、気候、花姿、香り、利用目的、植える場所の5点です。ラベンダーは香りを利用できるハーブであり、冬も葉を保つ常緑植物でもあります。ラベンダー属は47種が知られますが、この二者比較では苗タグの学名が Lavandula angustifolia か Lavandula stoechas かを最初に確認します。「French lavender」という英名は別種にも使われるため、通称だけでは系統を確定できません。
- 気候:冬の冷え込みと夏の蒸し暑さを分けて考えます。
- 花姿:細い穂を楽しむか、花穂上部の大きな苞を楽しむかを決めます。
- 香り:庭で香るだけでよいか、収穫してポプリに使うかを決めます。
- 植え場所:花壇、鉢植え、寄せ植えで雨と風の条件が変わります。
- 管理余力:梅雨前の枝整理や冬の鉢移動ができるかを見ます。
比較方法
比較方法は、ハイポネックスジャパンの日本向け栽培情報、NC State Extensionの植物データ、形態・用途を扱う資料を照合する方式です。候補となる6件の日本語・英語資料から、学名、開花期、花弁状苞、香り、耐暑性、耐寒性、排水条件を抽出しました。さらに楽天市場で実在と価格を確認できた苗だけを商品候補に残しています。
「アングスティフォリア系は、イングリッシュラベンダーやコモンラベンダーとも呼ばれる代表的な系統です」とハイポネックスジャパンは説明しています。一方、フレンチは L. stoechas を基準とし、別の「フレンチ」通称種を混ぜません。
これは実栽培試験ではなく、資料と販売情報による調査比較です。庭の日照、雨量、土質で結果は変わります。
比較表
イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーの違いを、苗選びで確認しやすい8項目に絞りました。太字は、その項目で優位な選択肢です。
| 比較項目 | イングリッシュラベンダー | フレンチラベンダー |
|---|---|---|
| 基準学名 | Lavandula angustifolia | Lavandula stoechas |
| 花穂の見分け方 | 頂部に大きな花弁状苞がない | 頂部にウサギの耳状の花弁状苞 |
| 香り・収穫用途 | 強い芳香、ポプリ・ドライ向き | 香りは比較的穏やか、観賞向き |
| 主な開花期 | 4〜6月頃 | 4〜6月頃、やや早咲き |
| 寒冷地の地植え | 比較的向く | 冬越し対策が必要になりやすい |
| 暖地での選びやすさ | 夏越し対策が重要 | 相対的に暑さへ対応しやすい |
| 梅雨の過湿 | 苦手 | 苦手 |
| 向く目的 | 香り、収穫、寒冷地花壇 | 寄せ植え、花姿、暖地の鉢 |
梅雨は両者とも苦手です。暖地では乾燥に強い宿根草の排水設計も確認し、株元の過湿を避けます。
見た目と香りの違い
イングリッシュラベンダーは細い穂状の花序がすっきり立ち、フレンチラベンダーは花穂の上に大きな花弁状苞を付けます。花弁状苞とは、花びらのように見える変形した葉です。形態資料では、フレンチの花弁状苞は普通4枚、長さ10〜50mmで、頂部にまとまって付くとされています。小花の受粉を助ける送粉者に、群植を遠くから見つけてもらう目印にもなります。
「フレンチラベンダーではひらひらが長い」というEcological Notes Webの形態比較は、店頭で花が咲いている苗を見分ける実用的な手掛かりです。反対に、葉だけでイングリッシュとフレンチを確実に判別するのは難しいため、花がない時期は学名タグを使います。
香りを収穫するならイングリッシュが優位です。甘く爽やかな精油を持ち、香料、ポプリ、ドライフラワーなどの用途につながります。切った花穂は自然乾燥させ、食用に使う場合は観賞用苗と分けてハーブ乾燥の衛生管理を行います。フレンチにも香りはありますが、選ぶ主目的は特徴的な花姿です。
耐寒性・耐暑性と地域別の選び方
耐寒性ゾーンと耐寒性だけで見ると、イングリッシュラベンダーは寒冷地で選びやすく、フレンチラベンダーは寒冷地で冬越し対策が必要になりやすい系統です。一方、耐暑性はフレンチが相対的に優れ、関東以西の暖地で候補になります。ここでいう耐暑性は高温ストレスへの対応力であり、長雨や過湿への強さではありません。
寒冷地
寒冷地の第一候補はイングリッシュです。雪解け水が溜まる場所を避け、フレンチは鉢植えにして屋内へ移す前に順化させます。最低気温と霜を確認し、冬越し対策を加えます。
関東以西の暖地
暖地ではフレンチが高温に対応しやすい一方、西日、無風、滞水は負担です。鉢か高植えの花壇を選び、午後の強光には遮光ネットを一時的に使います。
中間地・標高のある地域
中間地では、香りならイングリッシュ、花姿ならフレンチです。標高地は冬の最低気温と梅雨時の日照を確認し、乾いた寒風には防風で鉢の乾きすぎを抑えます。
ただし、暖地で「香りも強く、暑さにも対応しやすい株」が目的なら、この二択に固執しません。イングリッシュとスパイクラベンダーの交雑系であるラバンディン AmazonYahoo!は、耐暑性と耐寒性のバランスがよい比較候補です。
植え付け・夏越し・冬越しの管理
排水性の確保と剪定は、イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーの両方に共通する管理条件です。乾いた水はけのよい土壌へ植え付け、砂利を混ぜた礫質の根域を作ります。資料上の土壌pHは6〜8が目安です。日照条件は直射日光6時間以上を一つの基準にしますが、日本の猛暑地では強い西日を避け、午前中によく日が当たる場所が扱いやすくなります。
「いずれの品種も蒸れには弱いですので、日当たり風通しのよい場所で水はけ良く植え付けましょう」と花を育てるしあわせは述べています。地植えは株元を周囲より高くし、株間40〜50cm程度を確保します。鉢なら鉢土として水抜けのよい培養土を使い、プランターの受け皿へ水を溜めません。
高湿度の環境では菌による根腐れが問題になりやすく、有機物を含むマルチも株元へ水分を抱えます。水のやりすぎを避けるには、土壌水分を表土の乾きと鉢の重さで確認します。自動灌漑へ任せきりにせず、季節に合わせて水やり間隔を変えます。梅雨の長雨では鉢を軒下へ移動し、地植えは枝葉を透かして風の通路を作ります。
剪定は、花後に葉のある枝を残して軽く切り戻すのが基本です。開花を終えた花だけを外す花がら摘みと、枝を短くする剪定を区別します。NC State Extensionはフレンチについて「夏の開花後に軽く刈り込み、茂りと短い花茎を促す」と説明しています(原文英語)。地際まで強く切ると枯れることがあるため、古い木質部へ一気に切り込まないでください。葉から水分を放出する蒸散と風通しのバランスも保ちます。
香りを収穫するイングリッシュは、3〜5分咲きの朝の涼しい時間が目安です。冬に鉢を取り込む判断はハーブの鉢上げと室内越冬も参考にし、室内では暖房風を直接当てず、明るさと風通しを確保します。これは株全体の園芸管理であり、系統名だけでは補えません。
おすすめ商品
楽天市場で販売を確認できたイングリッシュ系1点とフレンチ系2点です。価格と在庫は購入時に商品ページで確認してください。
1. オールドイングリッシュラベンダー 9cm苗

暖地で鉢を長雨や強い西日から動かせない人には向かない。公式情報と照合すると、9cmポットのオールドイングリッシュ系苗で、価格には送料無料表記が含まれます。
9cmポットのオールドイングリッシュ系苗で、香りの収穫や寒冷地の地植えに向きます。送料無料表記を含むため、株数と送料を分けて比較してください。暖地の長雨や強い西日には弱く、動かせる鉢から始める方が安全です。
2. フレンチラベンダー ストエカス マーシュウッド 3号苗

フレンチラベンダー ストエカス マーシュウッド 3号苗:花穂の個性を小さな鉢で楽しむ
確認価格380円楽天市場・変動あり
楽天市場で詳細を見る380円Amazonで詳細を見るYahoo!ショッピングで詳細を見る寒冷地で防寒せず屋外に置き続けたい人には向かない。13件のレビューでは評価4.0で、価格だけでなく送料と冬越し条件も比べてください。
花弁状苞が目立つストエカス系の3号苗で、玄関鉢や寄せ植え向きです。苗は活着後にまとめると苞が映えます。送料を含む総額を確認し、乾湿変化を避けて鉢増しできる人に向きます。寒冷地の屋外放置には不向きです。
3. フレンチラベンダー キャンディキャンズ 3号苗

湿り気を好む草花と同じ鉢で管理したい人には向かない。3件のレビューでは評価3.7で、少数レビューである点も含めて検討してください。
フレンチ系の花姿を楽しむ3号苗で、イングリッシュガーデン風の鉢や玄関に向きます。花色、開花状態、草丈で選び、乾きやすい環境を用意してください。水を多く必要とする草花との混植は避けます。
イングリッシュラベンダーを選ぶ場面
イングリッシュラベンダーは、寒冷地で強い香りを収穫したい人向けです。すっきりした花穂は宿根草花壇になじみ、開花期4〜6月頃の3〜5分咲きで収穫します。暖地の低い花壇で夏の管理をしない人には向きません。
フレンチラベンダーを選ぶ場面
フレンチラベンダーは、関東以西で花弁状苞を楽しみたい人向けです。4〜6月頃に早めに咲き、玄関鉢や寄せ植えの焦点になります。鉢を長雨や寒波から動かせない人、寒冷地で防寒せず地植えする人には向きません。
どっちを植える?地域と目的の決定フロー
イングリッシュラベンダーとフレンチラベンダーは、地域だけでなく、香り・花姿・植え場所を順に絞ると迷いません。梅雨に水が溜まる場合は、種類の選択より先に鉢管理または排水改善へ分岐します。
寒さ、用途、排水条件の順でラベンダーを選ぶ決定フローです。
関連記事
出典
- ハイポネックスジャパン:ラベンダーの育て方 — 2025-05-28 — 系統別の開花期、耐暑性、耐寒性、剪定を確認
- Ecological Notes Web:イングリッシュ・フレンチ・デンタータの違い — 2021-09-21 — 学名、花弁状苞、花期、利用法を確認
- ハーブ大好き:イングリッシュとフレンチの違い — 2019-08-08 — 香り用途と観賞用途の差を確認
- 花を育てるしあわせ:ラベンダーの育て方 — 2025-11-11 — 株間、用土、収穫、花後剪定を確認
- 庭づくりが止まらない件:ラベンダー品種比較 — 2026-05-16 — 暖地適性と梅雨対策を確認
- NC State Extension:Lavandula stoechas — 2017-01-01 —
[en]— 日照、土壌、花弁状苞、切り戻しを確認 - Wikipedia:Lavandula —
[en]— 属の種数、英名の曖昧さ、排水、pH、精油用途を確認
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