園芸用語
ヒラタアブ
別名: ハナアブ / ヒラタアブ類 / hoverfly / syrphid fly
幼虫はアブラムシを捕食し、成虫は花粉や蜜を利用して送粉にも関わるハナアブ類です。
定義
ヒラタアブとは、幼虫期にはアブラムシなどを捕食し、成虫期には花粉や蜜を利用して送粉にも関わるハナアブ科の昆虫です。成長段階によって役割と食物が変わるため、一つの種類が捕食者と送粉者の両方として庭に働く例になります。
成長段階ごとの役割
- 幼虫:植物上でアブラムシなどの小型昆虫を捕食します。
- 成虫:花を訪れ、花粉や蜜を食物として利用します。
- 送粉:花の間を移動する際に、体に付いた花粉を運びます。
- 識別:ハチに似る種類もありますが、ハエの仲間です。
活用シーン
アブラムシ対策では、花を訪れる成虫だけでなく、アブラムシの群れにいる脚の目立たない幼虫も保全します。小花を含む複数の植物を、春から秋まで開花が途切れにくいよう配置すると、成虫の食物を支えられます。害虫だけを減らすのではなく、成虫が戻れる花と幼虫の餌が共存する環境を考えます。
見分けの注意
成虫は空中で静止するように飛ぶ姿が目立ちますが、幼虫は成虫と似ていません。アブラムシの近くにいる幼虫を正体不明の害虫として処分すると、自然な捕食を減らしてしまいます。花を訪れる成虫と葉上の幼虫を、同じ生活史の異なる段階として理解します。