園芸用語
パセリ
別名: オランダゼリ / イタリアンパセリ / カーリーパセリ / モスカールドパセリ / Petroselinum crispum / parsley
平葉種と縮葉種があり、葉や茎を料理の香りづけや彩りに使うセリ科の二年草です。
定義
パセリは、セリ科オランダゼリ属の二年草で、葉と茎を香味や彩りに利用する料理用ハーブです。家庭でよく区別されるのは、平らな葉を持つイタリアンパセリと、葉が細かく縮れるカーリーパセリ(モスカールドパセリ)です。どちらも同じパセリの仲間ですが、葉の形、食感、香りの強さ、料理で扱いやすい量に違いがあります。
イタリアンパセリ
イタリアンパセリは、葉が大きく平らな平葉種です。葉が柔らかく、一般的な縮葉種より苦味が少ないため、刻んでサラダ、ソース、パスタ、スープへ混ぜる使い方に向きます。茎は煮込みの香りづけに使えますが、葉は長く加熱すると香りと緑色を失いやすいため、仕上げに加える方法が適しています。
カーリーパセリ
カーリーパセリは、葉が細かく縮れた縮葉種で、日本では料理の付け合わせとして広く知られています。葉の立体感が保ちやすく、皿の彩りや縁取りに使いやすい一方、平葉種に比べて食感と苦味を強く感じやすい特徴があります。細かく刻むか、加熱して苦味やえぐみを和らげると、飾り以外にも利用できます。
栽培条件
パセリは発芽と初期生育がゆっくりした好光性種子で、種へ厚く土をかけないことが重要です。発芽までは表土を乾かさず、発芽後は混み合った苗を段階的に間引きます。直根性で根を傷めると回復しにくいため、苗を移すときは根鉢を崩しすぎません。生育中は湿り気を保ちながら排水を確保し、夏の強い直射日光を避けます。
比較・選び方
| 判断軸 | イタリアンパセリ | カーリーパセリ |
|---|---|---|
| 葉の形 | 平らで大きい | 細かく縮れる |
| 食感 | 柔らかい | しっかりしている |
| 料理での主用途 | 刻んで混ぜる、香りづけ | 飾り、細かく刻む、加熱 |
| 家庭栽培の選び方 | 日常的に多量を食べたい場合 | 皿の彩りを重視する場合 |
栽培の基本は両者で大きく変わりません。育てやすさだけで選ぶより、収穫後にどの料理へ使うかを先に決める方が、株を余らせにくくなります。種からの発芽管理に不安がある場合は、葉形を確認できる苗から始める方法が確実です。
収穫と保存
外側の葉柄を株元から切り、中心の若い葉を残すと継続して収穫できます。葉が十分に増える前に一度に取りすぎると、その後の生育が鈍ります。使い切れない葉は洗って水気を切ってから冷凍し、凍った状態で細かくするとスープやソースへ加えやすくなります。乾燥させる場合は香りが弱くなりやすいため、生葉の香りを重視する料理には冷凍保存が向きます。
よくある誤解
- 「イタリアンパセリはイタリア料理専用」ではありません。 肉、魚、卵、サラダ、スープなど料理の国籍を問わず使えます。
- 「カーリーパセリは飾りにしか使えない」わけではありません。 細かく刻むか加熱すると食感と苦味を調整できます。
- 「平葉種と縮葉種で栽培法が別物」ではありません。 発芽時の乾燥防止、排水、夏の強光回避という基本は共通します。