園芸用語
遮光ネット
別名: 遮光網 / 日よけネット / シェードクロス / shade cloth / shade net
日射の強さを調整し、植物の葉焼けや高温ストレスを抑えるための網状資材です。
定義
遮光ネットは、植物へ届く日射の強さを一定の割合で減らし、葉焼け、高温ストレス、しおれを抑えるための網状資材です。製品に示される遮光率は光を遮る割合を表し、数値が高いほど暗くなります。作物の好む光量と季節に合わせ、必要な時間帯だけ使うことが基本です。
遮光率の目安
- 20〜30%:日光を好む作物で、真夏の強い直射日光だけを緩和したい場面に向きます。
- 30〜40%:一般的な野菜や花で、日射を確保しながら暑さを和らげる場面に使います。
- 50〜60%:葉物野菜や半日陰を好む植物など、葉焼けを避けたい場面に向きます。
- 70〜80%:苗や強い日差しに弱い観葉植物など、より高い遮光が必要な場面に使います。
- 80〜90%:キノコ類など直射日光を大きく避ける用途で使われます。
同じ作物でも地域、栽培容器、風通し、設置高さで熱のこもり方が変わるため、遮光率だけで固定せず、葉色や徒長を見て調整します。
設置と管理
遮光ネットは植物の葉へ直接載せず、フープや支柱の上へ張って空間を確保します。風であおられないよう固定しつつ、側面を完全に閉じないなど通風を残します。長期間かけたままにすると湿度上昇や日照不足を招くため、真夏の午後だけ使う、気温が下がったら外すといった運用が有効です。
日本の家庭菜園では、春から夏の強い日差しに備え、地域差を見ながら5月中旬〜9月上旬を一つの目安にできます。使用中は葉焼けだけでなく、茎が間延びする徒長や葉色が薄くなる兆候も確認します。