庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

日陰の庭

別名: シェードガーデン / 日陰庭 / shade garden

建物や樹木で直射日光が限られる場所を、光量・土壌水分・動線に合わせて植栽する庭です。

定義

日陰の庭(シェードガーデン)は、建物・塀・樹冠などで直射日光が限られる場所を、耐陰性のある植物と園路、マルチなどで構成する庭です。単に「暗い庭」を指すのではなく、明るい日陰、半日陰、深い日陰の違いに加え、乾燥・過湿や人が歩く頻度まで見て植栽を決めます。

主な判断軸

  • 光の量と時間帯:午前だけ日が当たる場所と、一日中樹木の下になる場所を分けます。
  • 土壌水分:軒下や樹木の根元は日陰でも乾きやすく、低地や粘土質では過湿になりやすい点を確認します。
  • 排水性:水が停滞する場所では根腐れを避けるため、植え付け前に排水性を整えます。
  • 歩行動線:グランドカバーの多くは芝生ほど踏圧に強くないため、飛び石や園路と組み合わせます。
  • 季節変化:常緑種だけで埋めず、花・葉色・冬の地上部の有無を組み合わせます。

活用シーン

北側通路や建物の際では、低くまとまる常緑種を使うと見通しを保ちやすくなります。落葉樹の下では、春に光が入り、夏に木陰になる季節差を利用できます。芝生が薄くなる場所では、グランドカバーへ全面的に置き換えるだけでなく、歩く部分を飛び石にして植栽面を分ける方法も有効です。

日陰の庭は「日陰に強い植物なら何でも植えられる」場所ではありません。乾いた木陰には乾燥に耐える種類、湿った日陰には過湿に合う種類を選び、広がりが強い植物には境界を設けます。植え付け直後は活着まで水分を保ち、地表が覆われるまでは雑草を取り除きます。