庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

借景

別名: 借景法 / borrowed-scenery / borrowed scenery / 借景(Shakkei) / しゃっけい / 景観の借用 / Shakkei

庭の外にある山並み、樹木、空などを構図に取り込み、庭の一部として見せる造園技法。

Definition

借景は、庭の敷地外にある山並み、樹木、塔、空などを庭内の構図に取り込み、内外を連続した景観として見せる造園技法です。遠景をそのまま見せるだけでなく、門、垣根、植栽、建物の開口部で必要な範囲を切り取り、不要な景色を隠します。

主な構成要素

  • 借りる景色:山、樹林、空、隣地の高木など、長く残る対象を選びます。
  • 見切り:垣根、塀、植栽で不要な道路や建物を隠します。
  • 額縁:門や窓、枝の間から遠景を見せ、鑑賞範囲を限定します。
  • 前景:庭石や低木を手前に置き、遠景との距離感をつくります。

活用シーン

住宅地では遠くの山が見えなくても、隣地の高木、屋根越しの空、季節で変わる光を借景として扱えます。鑑賞位置を室内の椅子や玄関に定め、そこから見える範囲だけを整理すると、小さな庭でも視線が敷地外へ抜けて奥行きを感じられます。

よくある誤解

借景は、外の景色を広く開放して見せることではありません。電線、駐車場、将来なくなる可能性のある樹木まで無条件に取り込むと、景観が不安定になります。変わりにくい遠景を選び、見せる部分と隠す部分を同時に設計することが重要です。