園芸用語
接ぎ木
別名: 接木 / グラフティング / grafting
台木と穂木を接合し、それぞれの性質を一株で利用する植物繁殖技術です。
定義
接ぎ木とは、根を担う台木と、花や果実など目的の性質を担う穂木を接合し、一株として育てる植物繁殖技術です。バラでは、ノイバラなどの台木へ園芸品種の芽または枝を接ぎ、台木の根系と穂木の品種特性を組み合わせます。
主な構成要素
- 台木:根と株元を担い、水分や養分を吸収する側です。
- 穂木:花色、花形、香り、枝ぶりなど、育てたい品種の地上部になる側です。
- 接合部:台木と穂木の形成層がつながり、双方の組織が活着する部分です。
- 固定資材:接合部を動かさず、乾燥を抑えるためのテープなどです。
バラ苗で使われる方法
バラ苗では、一つの芽を台木へ入れる芽接ぎと、枝の一部を接ぐ切接ぎが使われます。生産現場では秋に芽接ぎし、冬から早春に台木の上部を切り戻して、接いだ芽へ生育を集中させる工程があります。台木と穂木の太さや品種間の相性も、苗の品質を左右する確認項目です。
管理上の要点
接合部より下から伸びる芽は、穂木とは別の台木由来です。葉や枝の形が急に変わったときは、接合部との位置関係を確かめます。接ぎ木苗を深く埋めるか浅く植えるかは苗の作り方や地域条件で異なるため、購入元の表示を優先します。