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園芸用語

光発芽種子

別名: 好光性種子 / photoblastic seed / 光好性種子 / 明発芽種子

発芽に光を必要とする種子。覆土を薄くするか土をかけずにまくのが基本となる。

定義

好光性種子(光発芽種子)とは、一定の光を受けることで発芽が促進される種子です。「光発芽性」という語は広くは光に対する種子の反応を扱いますが、ここでは光が発芽を促す正の光発芽性をもつ種子を指します。光は地表近くにあることを示す環境信号として働きますが、水分、酸素、適温の代わりにはなりません。必要な光量や反応の強さは植物や品種、種子の状態によって異なるため、すべてを同じ方法でまくことはできません。

主な特徴

  • 厚い覆土は種子へ届く光を減らすため、好光性種子では発芽率や発芽のそろいを低下させることがあります。一般には覆土をしないか、ごく薄くかけますが、最終的には種袋の指示を優先します。
  • 地表近くへまくと光を得やすい反面、種子と用土の接触が弱くなり、乾燥しやすくなります。軽く押さえて密着させ、細かな霧や底面給水で種を流さずに湿度を保つ工夫が必要です。
  • 光が必要という性質と、発芽後の苗が健全に育つために明るさを必要とすることは別の段階です。発芽条件を満たした後も、苗を暗所に置き続ければ徒長しやすくなります。
  • 種子が小さいことと好光性であることは同義ではありません。微細な種子は蓄えが少なく深まきに弱い場合が多いものの、覆土の判断は大きさだけで決めず、植物ごとの発芽特性を確認します。
  • 直射日光が強いほどよいわけではありません。強光下で播種容器が高温になったり、表面が急速に乾いたりすれば、光条件が合っていても発芽は失敗します。

種まきと覆土の判断

種まきの前に、種袋や生産者の説明で「好光性」「覆土不要」「ごく薄く覆土」などの記載を確認します。播種用土を先に均一に湿らせ、種を表面へ置いたら、板や指でそっと押さえて用土と接触させます。覆土する場合も、光を完全に遮る厚さにはせず、指定された厚さを守ります。風や強い水流で種が飛散しやすいため、屋外では静かな場所を選び、ラベルを立てて播種日を記録します。

発芽まで透明な覆いや保湿資材を使う場合は、密閉による過熱や過湿に注意し、毎日状態を確認します。明るい日陰や育苗灯の下など、温度が安定し、種子へ光が届く場所で管理すると乾燥と過熱の両方を避けやすくなります。発芽が始まったら覆いを外すか換気を増やし、苗へ十分な光と空気の動きを与えます。発芽しないときは、すぐに覆土を取り除くだけでなく、温度、種子の乾燥、過湿、播種からの日数も一緒に点検します。光は複数ある発芽条件の一つとして扱うのが、失敗を減らす判断です。