庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

カイガラムシ

別名: カイガラムシ類 / 介殻虫 / scale insect / Coccoidea

植物に固着して吸汁し、殻やロウ質物で体を守る種類を含むカメムシ目の害虫群です。

カイガラムシ

定義

カイガラムシは、植物の葉、枝、幹などに口器を差し込んで吸汁するカメムシ目の昆虫群です。成虫になると固着する種類が多く、殻やロウ質物が薬液を遮るため、種類の見分けと発育段階に合わせた防除が重要です。

主な見分け方

  • 殻を持つ型:小さく平たい殻が体から外れ、甘露を出さない種類があります。
  • 軟らかい型:丸みがあり、甘露を排泄して葉や周囲をべたつかせる種類があります。
  • 白い粉・綿状の型:白いロウ質物で覆われ、葉の重なりや枝の隙間に群生することがあります。
  • 移動する幼虫:ふ化直後の幼虫は脚を持って移動し、定着後は動かなくなる種類が多いです。

被害と二次症状

カイガラムシが吸汁すると、葉の黄化、落葉、枝の衰弱などが起こります。甘露を出す種類では、べたついた表面に黒いすす状の菌が生える「すす病」が生じることがあります。アリが甘露を求めて植物を行き来している場合も、見えにくい寄生部位を探す手掛かりになります。

防除の考え方

少数の成虫は、植物を傷つけない道具で物理的に除去します。広い面では短く切った筆や刷毛、狭い隙間では綿棒、硬い枝では竹べらなどを使い分けます。薬剤は、殻やロウが完成していない移動幼虫期を狙い、対象植物・対象害虫・使用方法が登録内容と合う製品をラベルに従って使います。果樹や庭木では、剪定で枝葉を減らすと観察と散布がしやすくなります。