園芸用語
ハス口
別名: 蓮口 / 散水口 / ジョウロのシャワー口 / watering rose
ジョウロの先端で水を多数の細流に分け、雨のような柔らかな散水に変える部品です。
定義
ハス口は、ジョウロの注ぎ口に取り付け、多数の小穴で水を細かく分散させる部品です。強い一本の水流を雨のような柔らかな散水へ変えるため、種まき床、幼苗、表土が崩れやすい鉢への水やりに使われます。
使い分け
- 上向き:水がいったん上へ出て落ちるため、より柔らかな水流をつくりやすくなります。
- 下向き:近い範囲へまとめて散水しやすく、ある程度育った苗や花壇に向きます。
- 取り外し:ハス口を外すと流量が増え、しっかり根づいた植物の株元へ短時間で注げます。
注意点
小穴に汚れや藻が詰まると水の広がりが偏るため、使用後は残水を抜き、外せるタイプは定期的に洗浄します。強い流量のまま近距離から当てるとハス口でも表土を動かすことがあるので、種まき床では水流の強さと向きを先に確認します。
水流を整える条件
穴の大きさと数だけでなく、ジョウロの水量、傾ける角度、植物までの距離で水滴の強さが変わります。最初は弱く傾け、均一な面ができてから移動すると、特定の場所へ水が集中しにくくなります。
細かな穴は柔らかな水流をつくりやすい一方、詰まりの影響を受けやすくなります。散水ノズルのシャワー水形と似ていますが、ジョウロでは手元の傾きで流量を細かく調整できる点が特徴です。
手入れと確認
使用前に一度水を通し、横へ飛ぶ穴や出ない穴がないか確認します。詰まりは外して水洗いし、柔らかなブラシで除きます。穴を硬い針で広げると散水が不均一になるため、部材を傷めない方法を選びます。
洗浄後は水を抜いて乾かし、接合部の緩みやひびを点検します。土壌水分を見ずに柔らかな水流だけを長時間当てると過湿になるため、ハス口は「与え過ぎを防ぐ部品」ではなく「表土を崩しにくくする部品」と理解します。