庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

水のやりすぎ

別名: 過剰灌水 / 過湿 / 水やり過多 / overwatering

用土が乾く前の給水や排水不良により、根域の水分が過剰な状態です。

定義

水のやりすぎは、植物が利用できる量よりも多く水を与えること、または用土が乾く前に給水を繰り返して根の周囲を長く湿らせることです。単純な一回の水量だけでなく、排水性、鉢底穴、受け皿の残水、気温や日照に対して給水間隔が短すぎる場合も含みます。

主な兆候

  • 土と鉢:水やりから日数がたっても土が乾かず、鉢が重いままです。
  • :下葉の黄変、柔らかいしおれ、落葉が見られることがあります。
  • 茎と根:株元や根が柔らかくなり、進行すると褐色・黒色になります。
  • におい:土や根域からカビ臭、腐敗臭が出る場合があります。

水不足との関係

水のやりすぎと水不足は、どちらもしおれや黄変を起こすため、葉だけでは判別できません。乾いて軽い鉢とカサつく葉は水不足を示しやすく、湿って重い鉢と柔らかい葉は水分過多を示しやすい組み合わせです。判断では葉、土、鉢の重さ、根の状態を同時に確認します。

根への影響

水が土粒子間の空気を押し出すと、根が酸素を得にくくなります。吸水機能が落ちるため、土は湿っているのに地上部がしおれる逆説的な状態が起こります。湿った環境が続くと根腐れの原因となる病原体も活動しやすくなるため、追加給水を止め、排水と根の状態を確認します。