庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

木材腐朽

別名: 樹木腐朽 / 木部腐朽 / wood decay

菌類などにより木材組織が分解され、樹木の強度や通水機能が低下していく現象です。

定義

木材腐朽とは、菌類などの働きによって木材組織が分解され、樹木の強度や通水機能が低下する現象です。剪定傷は木部が露出するため侵入口になり得ますが、傷があるだけで必ず腐朽するわけではありません。病原体、感染しやすい環境、弱った宿主という条件の重なりと、樹木自身の区画化能力で進行が変わります。

観察する兆候

  • 切り口の軟化:表面が崩れ、押すと柔らかい場合は内部変化を疑います。
  • 継続する変色:切り口から幹側へ黒褐色の範囲が広がる場合は経過を記録します。
  • 子実体の発生:幹や切り口周辺にキノコが出た場合は、内部腐朽の可能性があります。
  • 空洞や亀裂:太枝の付け根や幹に空洞・亀裂があると、外見だけで強度を判断できません。

剪定後の対応

切り口を何度も削り直すと傷を拡大するため、異常が見えても自己判断で深く掘りません。写真と日付を残し、樹皮の剥離、キノコ、空洞、枝の傾きなどを観察します。人や建物へ落下する範囲の太枝、幹の大きな空洞、進行する亀裂がある場合は、癒合剤の追い塗りだけで済ませず、樹木管理の専門家に安全性を確認します。