園芸用語
CODIT(樹木腐朽区画化)
別名: CODIT / 樹木腐朽の区画化 / 区画化 / compartmentalization of decay in trees
樹木が傷んだ組織を元通りにせず、防御反応によって腐朽の広がりを区画化する考え方です。
定義
CODIT(樹木腐朽区画化)とは、樹木が傷んだ木部を動物のように元通りへ治すのではなく、防御反応によって変色や腐朽の広がりを区切るという考え方です。剪定傷では、既存組織による内部の防御と、切り口の周縁にできる新しい組織による閉鎖を分けて考えます。
剪定との関係
- 切断位置:ブランチカラーを残した位置は、枝と幹の境界にある防御機能を保ちやすくします。
- 傷の大きさ:小さな傷ほど、周囲から新しい組織で包み込む距離が短くなります。
- 切断面の状態:樹皮を裂かず、滑らかに仕上げることで不要な損傷範囲を増やしません。
- 樹勢:健康で若い樹木は、弱った樹木や老木より閉鎖が速い場合があります。
実務での使い方
CODITの考え方では、傷口を完全に密封することより、最初から防御組織を傷つけない切り方を優先します。太枝では三度切りで枝の重量を先に落とし、最後にブランチカラーの外側で仕上げます。切り口に保護剤を使う場合も、区画化を代替する「治療」と考えず、樹種や病害リスクに応じた補助的な処置として位置づけます。
よくある誤解
- ❌ 傷口が見えなくなれば内部も元通りです。
- ✅ 表面の閉鎖と内部の腐朽区画化は別の過程です。
- ❌ 密封剤だけで区画化を速められます。
- ✅ 適切な切断位置、傷の小ささ、樹木の健康状態が基本条件です。