園芸用語
形成層
別名: 維管束形成層 / cambium
樹皮と木部の間にある分裂組織で、幹や枝の肥大成長と剪定傷の周縁組織形成に関わります。
定義
形成層とは、樹皮の内側と木部の外側の間にある分裂組織です。幹や枝を太らせる成長を担い、剪定傷では切り口の縁から新しい組織が広がる過程に関わります。切断時に周囲の樹皮を大きく剥がすと、形成層まで傷む範囲が広がり、閉鎖に必要な距離も増えます。
剪定で守るポイント
- 樹皮を裂かない:太枝は枝の重さで樹皮がめくれないよう、三度切りで重量を先に落とします。
- ブランチカラーを削らない:幹と平らに切るフラッシュカットを避け、枝の付け根の外側で仕上げます。
- 切断面を増やさない:ささくれや割れを放置せず、清潔でよく切れる道具を使います。
観察の目安
剪定後は、切り口の周縁から組織が均等に盛り上がっているかを見ます。一方向だけ閉鎖が遅い場合は、切断時の樹皮剥離、日焼け、乾燥、樹勢低下など複数の要因を確認します。形成層は切断面中央に残る組織ではないため、中央へ薬剤を厚く盛ることだけで閉鎖を促せるわけではありません。