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土壌pHの調整方法:苦土石灰の使い方と酸度計での測り方

土壌pHを複数地点で測り、作物の目標値と照合して、苦土石灰を必要な区画だけへ安全に施す手順を解説します。

庭世界 編集部 公開 更新 約5分で読めます
土壌 ph 調整のため家庭菜園へ酸度計を挿し、苦土石灰と記録用紙を並べて測定する様子
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土壌 ph 調整は、苦土石灰 AmazonYahoo!をまく作業からではなく、土壌pHを測って育てる植物の適正範囲と照合することから始まります。複数地点を同じ条件で測り、目標より低い区画だけに製品表示どおりの量を施し、十分に混ぜてから時間を置くのが基本です。

はじめに

「日本の土は酸性になりやすいから、毎年とりあえず石灰を入れる」という管理は安全ではありません。前年の石灰が残る区画や、酸性土壌を好む植物へ同じ量を加えると、必要な養分が吸収されにくい土へ変わることがあります。測定せずにまくより、入れない判断をできることのほうが重要です。

庭づくり全体の順序はガーデニング入門・基礎知識の完全ガイド、土の類と用途の違いは園芸用土の種類と正しい選び方で確認できます。ここでは、測る、要否を決める、施す、待つ、再び測るという一連の作業に絞ります。

土壌pH調整の前に決めること

土壌pHを動かす前に、現在値、育てる植物の目標範囲、土壌診断の要否を決めます。同じpHの土壌でも、資材への反応を左右する土壌緩衝能は異なります。したがって、酸度計の数字だけから苦土石灰の量を一律に決めることはできません。

対数尺度では1の差が10倍になります

pH0〜14の尺度では、7未満が酸性、7が中性、7を超えるとアルカリ性です。ただし目盛りは直線ではなく対数です。Iowa State University Extensionが公開する土壌pH資料では、pH5.5の土はpH6.5より10倍、pH7.5より100倍酸性が強いと説明されています。

目標値は植物ごとに決めます

多くの野菜は弱酸性から中性付近を好みます。一方で、ブルーベリー、サツマイモ、ジャガイモなどはpH5.0〜5.5程度の酸性土壌を好む例として挙げられています。

最初に植える作物を決め、種袋、ラベル、信頼できる栽培資料で適正範囲を確認します。同じ花壇へ適正pHの離れた植物を混植する場合があります。壇全体を一つの値へ合わせるより、区画やを分けるほうが管理しやすくなります。

家庭用酸度計で決めきれない条件

土壌酸度計で土壌pHを測る方法

**土壌酸度計 楽天AmazonYahoo!**には、電極を湿った土へ挿す直接式と、土と蒸留水 AmazonYahoo!を混ぜた上澄み液を測る方式があります。

直接式酸度計は乾燥状態を避けます

乾燥した土では電極が反応しにくく、正しい値を得られない場合があります。測定場所へ蒸留水または精製水を加え、手で団子を作れる程度まで湿らせます。その後20〜30分ほど置き、機種の説明書に従って校正した電極を挿します。

5地点以上から採ると局所差を見つけやすくなります

一つの畝でも、元肥を置いた場所、雨水が集まる場所、前年に石灰が固まった場所で数値が変わります。同じ作物を植える区画から5地点以上を選び、各地点を区別して直接測定します。大きく外れる地点があれば、平均へ埋めず、排水や施肥履歴を確認します。

上澄み液法で区画全体の代表試料を作る場合、同ガイドは1地点あたり約200gを5地点以上から採り、よく混ぜて風乾する方法を示しています。管理の異なる花壇、芝生鉢土を同じ試料へ混ぜると、結果をどこへ適用すべきか分からなくなります。

必要なもの

苦土石灰は、測定結果が目標より低く、育てる植物にも適すると判断した場合だけ用意します。

  • 校正済みの土壌酸度計、または酸度測定液
  • 蒸留水または精製水
  • 手袋、マスク、保護眼鏡など製品表示で指定された保護具
  • 日付、地点、pH、作物、資材量を記す用紙

手順

土壌pHを調整する土壌改良は、目標確認、採土、測定、要否判断、面積換算、混和、再測定の順で行います。途中の測定値が目標範囲内なら、そこで作業を止めます。すべての土へ苦土石灰を入れることが完成ではありません。

フロー図

ステップ1: 育てる植物の適正範囲を確認する

最初に、植える植物名と適正pHを書き出します。

ステップ2: 同じ区画から5地点以上の試料を選ぶ

畝の四隅と中央など、区画を代表する5地点以上を選びます。

ステップ3: 水分を整え酸度計を校正して測る

直接式では、蒸留水または精製水で土を団子にできる程度まで湿らせ、20〜30分待ってから測ります。

ステップ4: 測定値と目標値から資材の要否を決める

複数地点の値と植物の目標範囲を並べ、範囲内なら苦土石灰を施しません。地点差が大きい場合や大幅な補正が必要な場合は、分析機関の検査へ回します。

ステップ5: 苦土石灰を面積換算して均一にまく

家庭菜園向け資料では、苦土石灰の標準的な目安として1㎡あたり100〜150gが示されています。ただし、測定値、土質、製品の中和力を無視して固定使用する量ではありません。

対象面積と製品表示の1㎡当たり量から必要量を量り、表面へ均一に散布します。

ステップ6: 深さ10〜15cmへ混ぜて1〜2週間待つ

FARM NAVIの使い方では、苦土石灰を深さ10〜15cmほどへ混ぜ、1〜2週間置いてから種まきや植え付けを行う方法が示されています。

苦土石灰と窒素肥料は同時に混ぜず、元肥の時期は製品表示に従います。施肥全体は肥料の基本知識と施肥のタイミングも参照してください。

ステップ7: 同じ条件で再測定し記録する

製品表示の待機期間を経てから同じ地点、同じ水分、同じ測定法で確認します。Iowa Stateの資料は、大きく調整する場合に6か月待って再測定する方法も示しています。

測定値が目標より高い場合

元素硫黄は、土壌中でゆっくり酸化されて酸を生じ、pHを下げる目的で使われる資材です。しかし、高pHだからすぐ硫黄をまけばよいわけではありません。炭酸カルシウムを多く含む石灰質土壌では、生じた酸が中和され、土全体のpHを下げにくい場合があります。

数値が上がった原因を先に分けます

過去の石灰過剰、アルカリ性の資材、灌水水、もともとの石灰質土壌では対策が異なります。まず石灰の追加を止め、土壌診断で確認します。

硫黄の反応は短期間では終わりません

Utah State University Extensionが紹介する圃場試験では、元素硫黄の施用後、測定可能なpH変化まで12〜18か月かかった条件があります。

土全体を改造するより、酸性を好む植物を容器栽培に切り替える方法があります。

土壌pH調整でよくある失敗

土壌pH調整の失敗は、肥料不足に見える養分欠乏を起こすことがあります。葉が黄化したときは、追肥前にpHも確認します。

測らずに毎年苦土石灰を入れます

苦土石灰が必要になる頻度は区画ごとに異なり、施肥、灌水、土質、前年の資材で変化します。

元肥と未熟資材を一度に混ぜます

石灰、元肥、堆肥を同日にまとめると、どの資材が生育へ影響したか追えません。有機物も種類や熟度で作用が異なります。

酸性を好む植物まで中性へ寄せます

ブルーベリーへ苦土石灰を入れすぎると、葉緑素が十分に作られず葉が黄化する場合があります。植物の適正pHを確認してください。

次回の調整を決める記録ルール

土壌pHを長期管理するには、一つの「正しい値」を探すより、同じ条件で変化を追う記録が役立ちます。測定地点、採土深さ、水の種類、待機時間、測定器、作物、資材名、投入量、混和深さ、再測定日を一枚へまとめます。

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出典

  • gardening
  • soil
  • soil-ph

庭世界 編集部

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